中高年の転職

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活動準備のポイント

活動に集中できる環境を整えるなど、活動準備を入念にすることは、成功する転職活動の大切な要素です。

最初のポイントは、活動に相応しい環境を整えることです。
「自宅に居るのが苦痛なんです」・・・ほとんどの方がそう言います。 転職活動期間が長いほどその傾向は増します。 しかし、早期に就職した方の多くは、自宅で長時間過ごすことに苦痛を感じていません。 そして多くの方が、在職中よりもむしろ忙しかった、とおっしゃいます。 この違いはどこからくるのでしょうか。

長年勤めた会社には自分のデスクがあり、自分の居場所がありました。 反面、自宅で机に長時間座ることはほとんどなかったとすれば、自宅は長時間何かに集中して取り組む環境にはなっていません。 まして、毎日の生活の息づかいも転職活動にとっては雑音となってしまい、場所的にも時間的にもなかなか集中できません。 転職活動は自分を売り込む営業の仕事です。そして仕事場は自宅です。 従って、仕事場で仕事に集中できなければ仕事は絶対にうまくいきません。 つまり、仕事=転職がうまくいかなくなってしまいます。
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転職成功の最初の1歩は、自宅に仕事場を作ることです。 生活の場である自宅に、仕事場としての環境をいかに整備するかで、成果は相当違ってきます。 そのためには、「転職活動=通過行事」ではなく、「転職活動=営業の仕事」ととらえ、仕事に専念できる環境を必ず用意してください。 また、家族にも協力をあおぎ、良好な協力体制を築くことも大切なポイントです。

◎具体的なチェック項目

●机、椅子、場所、時間
専用の机と椅子、集中できる場所、集中できる時間を確保します。

●電話
できれば自分の机にコードレスの子機があれば理想的です。

●ファックス
これも必ず設置して下さい。いまは電話とファックス兼用のものがたくさんあります。

●インターネット
インターネットの使用環境もかならず設置してください。 職安の求人閲覧もでき、また、サイトの情報量は求人誌と同じかそれ以上です。 何より情報の早さは抜群です。求人情報を送ってくるメールマガジンもたくさんあります。 また、応募のやりとりもメールを使うケースもあり、ネットやメールが使えなければ他の応募者との格差は致命的になると思います。 ネット環境は今の転職活動には必須です。 さらに、基本的な操作方法や検索エンジンの使い方など、ネットをある程度使いこなせるスキルや、基本的な設定が自力でできるスキルもぜひ身に付けて頂きたいと思います。

●図書館の確保
集中できる場所の確保と情報収集の面で、ぜひ図書館を使えるようにしてください。 近隣の図書館の場所、開館時間、休館日などをチェックします。複数あればなお良いと思います。 また、同じ主旨で、近所の静かな喫茶店や、マンガ喫茶なども確保しておくと便利です。

●家族との折り合い
これも大変重要なことです。基本はコミュニケーションにあります。 1日、1週間のスケジュールや目標、また、結果やそれに対する考え方などを率直に話し、いつも現在の状況を伝え続けることが大切です。 そして、これは意図的に行なう努力が必要です。 ほとんどの転職者が家族との折り合いで悩み、その多くは家族の理解が不足している、と考えます。 しかし、多くの場合、情報を発信する行動が決定的に不足しており、今までの経験では、それが改善すればほぼ100%問題は解決します。

期間の設定

できるだけ早く就職したい、との思いから、多くの方がなし崩し的に転職活動に入ってしまいます。 その結果、場当たり的な活動に終始し、例外なく活動が長期化しているように思います。 それが経済的なひっ迫をまねき、中には大変辛い状況になる方も少なくありません。

ここでは、家計の事情なども十分に考えた上で、就職する時期を目標として定めます。 また、会社受験後、結果が出るまでに1ヶ月前後かそれ以上かかることも多く、それを見越した計画を立てることも大切なポイントです。

◎考えるべき要素

●毎月の家計費
食費、光熱費、家賃や家のローンなど、絶対に必要な費用を改めて把握します。

●時期的支払い
ローンのボーナス払い、車検、各種保険、年金、子供の学費など、一時的に生じる一括支払いの予定も改めて明確にして下さい。

●転職活動費
転職にかかる活動費の概算をし、あらかじめ予算として見込んでおきます。 細かい支出が以外に多く、合わせると額がかさんで慌てることがあります。 あらかじめ費用のサイズを予測する事で、それを予防していきます。
 ※例:新聞や求人誌代/職安や面接への交通費/書類郵送、電話等の通信費/履歴書や書類作成用の紙、封筒、PCやプリンターの消耗品、文具代など

●活動中の収入、または補填元の確認
支出に対して、活動中の収入等、財源を確認して下さい。また、総ての収入、財源には期限があるはずです。 その確認も必ず行なって下さい。
 ※例:失業保険の収入/貯蓄からの補填/アルバイト等の収入/借入金の詳細など

以上の要素をまずは全て洗い出した上で、総合的に就職期限を決めて下さい。 また、何月頃、ではなく、何月何日まで、というはっきりした形で決めてください。 そこから逆算することで、あらゆるスケジュールを明解に決めることができ、初めて毅然とした活動的な転職が可能になります。 すべてをはっきり決めることが最も大切なポイントです。

活動準備のポイント/その2=自信を持って活動するコツ

応募する希望職種を決める
次の仕事を具体的にイメージして、応募する職種を選定します。 今までの仕事や、その関連の仕事で応募するのが近道です。

但し、多くの方が希望職種を決める際に迷いが生じています。 前職を退職した経緯や、今までの仕事に対する疑問に端を発し、これから5年、10年と働く、自分に相応しい仕事とは何なのか、イメージし難い状態になっているケースも多いと思います。 それが活動への意欲の低下につながり、活動そのものがうまくいかないケースも、実は多いと感じます。 ここでは「応募職種を決めるコツ」として、自信を持って活動するための方法をお伝えします。

『ストーリーチェンジ』=自信を持って活動する技術

ストーリーチェンジとは、自分のウィークポイントを解釈し直し、自信を持って応募できるようにする考え方です。

◎自信の無い人はなかなか採用されません。
転職活動でうまくいかないと感じている方の多くは、「自信がない」と思っているように感じます。 ですが、それも、良く考えてみれば、無理も無いことだと思います。 以前はあれほど活躍し、仕事にも打ち込んできたのに、今はその仕事に見切りを付けているか、叉は失業しているか、ですので、そんな中で「自信を持つ」のは難しいかもしれません。 そして、多くの場合、自分にはいくつかのウィークポイントがあり、それが原因で「自信喪失」を招き、それが転職を困難にしていると考えています。 ウィークポイントとしてお伝え頂く内容は以下のことがらが多いと思います。

・年令が高い、ということ。
・年令や希望年収に見合う求人が無い、という現実。
・転職回数が多い、ということ。
・専門性や高いスキル、充分な経験が無い、ということ。
・今までの職種に一貫性が無いこと。
・失業期間が長くなっていること。
・アルバイト、契約社員、派遣等の非正規雇用の経験が長い、叉は回数が多いこと。
・採用側にPRできる材料が無いこと。
・何がやりたいのか、はっきりしないこと。
・リ−ダ−シップが苦手なこと。

そして、それらのウィークポイントを抱えた上で転職活動を続けると、例えば応募書類で、叉は面接で、良いPR材料が提示できないように思います。 さらに、あなたの良い表情、張りの有る声など、気持ちが安定している良い状態、つまり、自信がある状態を、相手に見せることはできないことも多いと思います。

まして、相手はウィークポイントを突いてきます。 ここだけは聴いてくれるな、というようなことを、まるで狙って聴いてくるかのようです。 すなわち「退職理由」「職種に一貫性が無い」「転職回数が多い」「失業期間が長い」など、答え難いところを、あえて聴いてくるようにさえ思える時があるように思います。

結果として、不採用が続き、また、面接を受ければ受ける程自信が無くなって、そうなれば、「何でもいいから採用してくれ」といった心境になり、採用側にとってはますます採用しにくい人物に映る形になることも考えられます。

こういった「不採用の循環モード」に入らないために、また、そこから抜け出すためには、いったいどうしたらよいのでしょうか?

◎ウィークポイントを解釈し直しましょう。
それには、まず、どんなウィークポイントによって自信を失っているのかを、特定してみて下さい。 ときに複合的に重なる自信喪失の原因を整理して、1つか2つの原因に集約してみる、ということは大切なことです。

これこれこういうことが原因で、ということで自信が無くなっているとすれば、それは、「原因である事柄にやられてしまっている」自分を感じることができると思います。 悔しい思いもあるかもしれません。ですが、ここは自分の心をぜひ直視して頂きたいと思います。

そして、「これこれが原因なので」という心の成り立ちは、「よって、これこれができない」というストーリーを作り出していることが多いように思います。

つまり、

「○○が原因で、□□となってしまっている」

というネガティブなストーリーです。

これは、生まれた瞬間、その作成元であるあなたを被いはじめ、あなたはついにそのストーリーのロボットになってしまうことです。 自分から生まれた小さな不安がやがてストーリーになり、ついに自分自身がそれに囚われの身となっていく形です。 恐いですね。 でもこういったケースは意外と多いんです。

さて、そこから抜けるのは、実は思ったより簡単です。コツがあるんです。

◎大切なのは、「あえてそうした」という主体的な行動です。
それは、「あえて自分はそれをしたのだ」というストーリーに置き換えてしまうことです。
つまり、

「○○が原因ではあるが、あえて私は□□ということをした」

という形に置き換えて下さい。
そして、必ずセットで、

「何故ならば、◎◎だからです」

という形で、その理由を考えて下さい。この理由を考える、というところが大切です。

そうすることによって、同じ状態でもまったく正反対の立場に身を置いて、現在の状況を「読み直す」ことができるようになると思うのです。

 @例:「リストラが原因で、失業となってしまっている」
               ↓
    「リストラが原因ではあるが、あえて私は失業ということをしている」
    「何故ならば、より自分にふさわしい仕事を求めているからです。」

いかがでしょうか?
「やられてしまっている」のと「あえてしている」というのでは、同じ現象なのにえらく印象が違うものです。

ここでお伝えしたいのは、誰もあなたの過去を見て「この人はやる気がないねぇ」とは思わない、ということです。 たとえ、どんな職務経歴書を見ても、ただのひとりも、あなたの「過去のやる気」を推し量ることはできないのです。 「やる気」「自信」を推し量るのは、「過去の経歴に対するあなたの解釈」を聴いた時なんです。 ですから、当時の気持ちは「押し流されて不本意」であったとしても、それを「あえてそうした」と読み直し、「何故ならば・・」と説明できるように解釈し直せば、事実はまったく同じであっても、非常に積極的な心になることができます。

そして、それは、ネガティブストーリーと同じようにロボット化現象を産んでいきます。但し今度は、あなたから生まれた小さな自信がやがてストーリーになり、ついにあなた自身がそれに被われて、大変良い心持ちになっていけるんです。

その自信が面接に出、さらに応募書類に出、そして活動全体に波及すれば、ちょっと信じられないような成果を出していけます。 あなたの良い表情、張りの有る声など、気持ちが安定した良い状態を相手に見せることができると思います。

◎あくまで自分で選び取った姿、と解釈して下さい。
このように、ひっくり返して読み直すこと、この方法を「ストーリーチェンジ技術」と名付け、実際の支援で活用し、極めて高い成果を上げています。 これはすなわち、「不採用の循環モード」を「内定への循環モード」に切り替える技術です。

今までは「押し流されて不本意な姿の自分」であったとしても、それを「あくまで自分で選び取った姿」としてとらえ、必ずセットで「何故ならば、◎◎だからです」という形でその理由を考えていくことが大切なポイントです。

あなたも、ストーリーチェンジを使ったポジティブなストーリーを作って、ぜひ活動にお役立て下さい。

  希望の方向も決まり、入念な準備が終われば、次に応募先の探索を開始します。
  自分に合う応募先がない、と思っていても、実は本当に沢山の応募先があるこ
  とを、ぜひ知って頂きたいと思います。

     >>次のページ→「応募先を徹底確保する方法

●あなたの環境、あなたのストーリーチェンジを組み立てます。
環境をチェックし、あなたのウィークポイントを超えるストーリーチェンジの方法を直接お伝えします。年令、場所、職種を問わず、2ヵ月で希望の内定を更新中です。
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