中高年の転職

「1対1直接指導」受講者の声/No.29

Kさん(30代後半、女性)の声
かお
Kさん
30代後半
女性
おめでとう
 ございます!!
1対1バナー

受けた支援は
こちらです。
とにかくどん底でした。
深い闇に覆われた谷底へ突き落とされ、私はもう二度と光の当たる場所へは戻れないのだ、と、そう思っていました。

昨年12月末、かねてより目標としていた企業からOfferを受け取り、翌1月より就業を開始することになっていた矢先、 母が末期ガンであることを知らされ、まるでビデオの早送りを見ているように、2月に母が亡くなり、 そのわずか数日後に、会社側の都合ではありますが、新しい勤務先での仕事も失うことに。

自分のことはさておき、残された父の寂莫と孤独と痛恨の念は計り知れず、 私はただただ父のそばにいることしかできませんでした。

失業保険もきれかけたころ、そろそろ仕事を探さなければと重い腰をあげましたが、 ズタズタになった心であんなにもエネルギーを必要とする「就職活動」を成し遂げるなど、 とても現実的なこととして受け止めることはできませんでした。 と同時に、自分のキャリアの方向性にも疑問を持ち始めていました。

「広告」の仕事が好きで好きでやりたくて、何も省みずに突っ走ってきたこれまでの数年間。 30代も後半に突入し、今話題の「負け犬」で、一人になってしまった父をかかえ、「この先どうなるんだろう?」。 得体のしれない「不安」が怒涛のように襲い掛かってきました。 「広告の仕事は続けたい、でも、自分の人生も大事。」来る日も来る日も考えましたが、パニックに陥るばかりでなんの答えも得られませんでした。

背に腹はかえられず一番避けたかった展開「派遣社員の道」を選ぶことに。 抜け殻のような毎日を送っていました。 そんな中、信頼できる人から「佐々木さんのプログラム」を紹介され、費用のお支払いが不安でしたが、 「きっとお金に換えられないものを得られるに違いない」 という根拠のない確信から、プログラムをスタート。

しかし、死んだも同然になってしまっている心に再び炎を灯すのは簡単なことではなく、まったくやる気はおきませんでした。 人と接することがたまらなくイヤで、半ば引きこもり状態でしたので、佐々木さんとの週一度の電話さえ、 「今日こそ無理かも。こんな精神状態で、電話なんてできるわけない」 と思うことはしばしば。

しかし、今の自分がやらなければならないことは、このプログラムを自分にできる範囲で行うこと。 それが家族が幸せになる第一歩。と、自分に言い聞かせ、週一度の電話相談は欠かしませんでした。

派遣での仕事をしながらの活動でしたので、思うように時間がとれず、これまで同様「人材会社」に登録し、むこうからの連絡を待つ日が続きました。 一般応募もなかなか準備できず、「条件破壊」「応募書類の工夫」等々、佐々木さん独自のプログラムの醍醐味をなかなか味わうことはできませんでした。

ただ言われたことは素直に実行しました。 自分のできる範囲で。プログラムは山も谷もなくたんたんと進んでいったように思います。 「今週も一般応募、できませんでした。」が何週間も続きました。

佐々木さんとは「就職活動」以外の様々なことをお話させていただきました。 誰とも接することなく殻に閉じこもっていた私の唯一のパイプライン。 結婚のことや、人生のこと、時には哲学、宗教にいたるまで。本当に楽しかったです。

佐々木さんのプログラムに関していえば、自分では不完全燃焼のような気がしていたある日、 なんとなく受けた企業が、トントンと進み、内定が出るにいたりました。 自分では思ってもみなかった分野です。

外資畑を歩いてきた私にははじめての日本の会社。 お給料の額は前職と同じだったものの、オファーを受けようかどうしようか悩みました。 しかし「今のKさんにはベストな条件だと思います。 少し腰を落ちつけて、のんびり働いてみるのもいいんじゃないですか。今のKさんに一番必要なことです。」 という言葉に決心しました。

私の場合、プログラムを体験した他の方とは少しプロセスが違うような気もしますが、何もかも失い、 あんなに抜け殻のようになっていた私でもちゃんと「職」を手にすることができました。 しかもプログラム開始から2ヶ月で。

このプログラムから学んだことは、「自分の殻」「既成概念」をつきやぶることです。 それは、時にとても難しく、勇気が要ります。そして、一人で活動をしていては決してできないことなんです。 人生には色々な道が無限に広がっています。 自分は価値をおかないようなところから思いがけない「掘り出し物」を手に入れることができるかもしれないのです。

決まった会社は、業績もよく、とても働きやすそうな、気持ちのよい会社です。 今から楽しみにしています。

そして、佐々木さん、本当にありがとうございました。

かさ